タカト・カノウギャラリーは、篠田桃紅(日本、1913–2021)の個展を、2026年3月9日から4月24日まで開催することをお知らせいたします。
篠田桃紅は、書の抽象表現で知られる先駆的な日本人美術家・随筆家でした。107歳という驚くべき長寿を全うし、当時、世界で最も高齢の現役作家の一人でもありました。長く実り多いその生涯を通じて、彼女は伝統的な書の枠を超え、墨の持つ規律ある精神と洗練されたモダニズムの感性を融合させました。そうして、国際的な評価を得る独自の視覚言語を確立しました。
篠田にとって筆致とは、自己と切り離すことのできない、即時的かつ取り消すことのできない行為でした。線はその人自身を表し、引き直すことはできないと彼女は信じていました。したがって一筆は、単なる造形要素ではなく、呼吸、時間、記憶、そして意図を内包する存在の痕跡でした。
本展タイトル「人生は一本の線」は、彼女自身の人生を体現するだけでなく、普遍的なメッセージをも伝えています。一つひとつの決然とした所作には、規律、直観、そして積み重ねられた経験が一本の線へと収斂する生涯が映し出されています。この意味において、彼女の作品は、人生は線のように一度きりであり、繰り返すことはできないという、静かでありながら力強いメッセージとして私たちに語りかけます。
ぜひタカト・カノウギャラリー横浜へお越しいただき、これらの重要な作品をご高覧いただくとともに、1世紀以上にわたり彼女が実現した深遠な芸術的ヴィジョンをご体感ください。
会場 | タカト・カノウギャラリー横浜
〒231-0842 神奈川県横浜市中区上野町1-24-2
会期 | 2026年3月9日 – 4月24日
開館時間| 10:00~18:00
(3月13日、土・日・祝は休館/最終日は17:00まで/火曜・木曜は予約制)
@takato_kano_gallery